脳梗塞、脊髄損傷が再生医療で治せる!3Dプリンターで立体模型

10~20年前は治療が不可能とされていた病気が治療で治るようになったりと、医療技術は日々進歩をしています。神経再生、3Dプリンタ、高速回転CT、血管レーザー治療最先端の医療について紹介します。

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現在有効な治療法がない脊髄損傷ですが、それは脳や脊髄は再生しないと言われていたからです。

なのでこれ以上悪くならないようにする守りの治療が主に行われていました。

今回は今までの守りの治療ではなく、残った後遺症を治療する積極的な治療を生み出そうと試みています。

 

 

再生医療というとIPS細胞を思い浮かべる人もいらっしゃるかと思いますが、この治療法はIPS細胞とは違います。

IPS細胞は人工的に遺伝子を入れて作る細胞で、万能細胞と言われているものです。

 

 

今回の再生医療で使用されるものは、元々体の中の骨髄にある骨髄幹細胞を使用します。

この細胞はいろんな細胞に変化することもできますし、傷ついた組織を治す力も持っています。

自分自身の細胞なので、拒絶反応などもなく最も実用化に近い位置にある未来の再生医療と考えられています。

 

 

どのような治療をするのか!?

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まず骨髄を採取します。採取した骨髄幹細胞を約2週間かけて培養して約1万倍に増やします。

増やした細胞を点滴で投与します。

 

そうすることで体の中を巡って脳梗塞だったら脳、脊髄損傷だったら脊髄にいって治療効果を出します。

この重い病気を点滴で治療するとは驚きです。

 

この細胞は元々体中を巡って損傷を治癒しているもので、臨床研究などでも多量に投与しても問題はありませんでした。

なのでこの細胞が点滴によって体中を巡ることに関しては問題ないので安心して下さい。

 

 

骨髄幹細胞の働き、効果!

いくつかの効果が考えられています。

 

・神経細胞に変わる

神経細胞に変わって再生を行います。

 

・死にかけた神経細胞を救う

脳や脊髄が損傷を受けるとその組織が死にかけた状態になってしまいます。

この死にかけた細胞を復活させるといった働きがあります。

 

・血管を新たに作る

脳梗塞というのは血管が詰まってしまって、詰まったその先の部分がやられてしまう病気ですが、この細胞は血管を新たに作って血流を脳に送ることができます。

これらのいくつかの効果によって総合的に治療が期待できると考えられています。これまでの研究結果をみても効果は明らかです。

 

 

治験

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効果は明らかですが、一般の治療として使うには治験というものを行わなければいけません。

治験というのはいくつかの試験を段階的に行っていくもので、効果と安全性を確認してから一般医療として使用されます。

 

段階は第1相→第2相→第3相→認可→患者さんへ、といった感じです。

脊髄損傷は第2相で、少ない患者さんで治験を行っている段階です。

 

 

脳梗塞は第3相で、たくさんの患者さんで効果と安全性の検証を行います。実現まであと少しということですね。

具体的にどのような検証を行っているのかというと、まず脳梗塞の患者さんの同意を得て、骨髄幹細胞を投与する患者さんのグループと投与しない患者さんのグループに分けて比較をします。

 

 

両方のグループとも標準治療(リハビリなど)はもちろん行います。3か月経過観察をして効果の最終評価をするといった流れになっています。

比較を厳密に行うために投与するかしないかは医師や患者さんは把握せず、コンピューターが割り付けて行います。

 

 

治験参加の主な条件

この治験にも参加したいという患者さんが多いのですが、参加するにも条件があります。

まず札幌医科大学で行っているので札幌に来て入院していただく必要があります。

 

脳梗塞の場合は、20~65歳未満で、脳梗塞にも種類があって今回はアテローム血栓性脳梗塞(初発)というものが適用となっています。

それと脳梗塞発症から20日をめどに参加できる重症の方というのが条件となっています。

 

 

脊髄損傷の場合は、20~65歳未満で、損傷部位が首の頸髄というところで、受傷から14日以内に参加できる重症の方が条件となっています。

詳しくは札幌医科大学のホームページをご覧ください。

 

 

治療効果

脳梗塞も脊髄損傷も運動機能の回復が期待できます。

これによって介護度の向上も期待できます。脳梗塞は言語機能など高度など脳機能の回復も期待できます。

脳梗塞の治療は3~4年後、脊髄損傷はそれより少し時間がかかると言われています。実現して多くの人が救われることを期待しています。

 

 

256列マルチスライスCT

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CTはX線を照射し、通過したX線量の差を解析し身体の内部を画像化する検査機です。

256列マルチスライスCTはドーナツ状の機械の中にカメラが入っていて、その回転スピードが世界最速となっています。カメラが1回転するのに0.27秒です。

 

 

撮影スピードが速いと何が撮れるのかというと、動いている臓器が撮れます。動いている臓器といえば心臓です。

通常心臓の状態を見るにはCTではなくカテーテルというものを血管に通し造影剤を注入して、レントゲンで血流の流れを撮影していました。

 

 

これには入院が必要ですが、新型CTを使うと10分で終わってしまいます。従来のCTでは、動いているのもはぶれて正確に撮影するのは困難でした。

(0.42秒)この世界最速の新型CTは、従来の1.5倍の回転スピードで撮るので心臓の状態も撮影できます。

 

さらに輪切りにした画像を立体化することも可能です。立体化することで状態が確認しやすくなり、異常を見落とすことが少なくなります。

このCT画像をもとに模型を作ってしまう技術もあります。

 

 

3Dプリンター

CT画像をもとに3Dプリンターで出力し、立体模型を作ります。

特殊なインクを16ミクロの薄さで何層にもプリントし、精密な模型を作り上げていきます。

がんの部分もちゃんとできていて、ここを取り除くとこうなりますよと医師が患者さんに説明できるような模型になっています。

 

 

従来はCT画像を見ながらがんの位置を予測し手術計画を立てていましたが、3Dプリンターによって実際の大きさがわかるようになったので、医師同士の情報共有、患者さんへの説明ができるようになりました。

さらに、模型を作るだけではなく、3Dプリントで再生医療が行われています。移植可能な血管をプリントする技術です。

自分の皮膚の細胞を培養し、特殊なプリンターで血管を作ります。

 

 

自分の細胞のため拒絶反応が起こす可能性も低く、必要な大きさの血管が作れます。

どんな大きさの血管も自在に作れるので、多くの患者さんを救うものだと大いに期待されています。3D最新治療で患者さんの負担を大きく軽減しています。

 

 

エキシマレーザー

血管が詰まるのはプラークと呼ばれるコレステロールや脂肪が固まったもので、通常はカテーテルという管を血管内に通し、狭くなった部分を押し上げ血流を確保します。

加齢により硬く石灰化したプラークには、ロータブレーターという細かいダイヤモンドのドリルで粉砕する方法もあります。

 

 

しかし、これらの治療法は細かい破片が血管を詰まらせ新たな梗塞を起こすリスクがあります。レーザーによる治療はその心配がありません。

エキシマレーザーとは、レーシック手術にも用いられる低音のレーザー光線で、ふさいでいる血栓を蒸散させ消してしまいます。

最新医療があるからといって安心せずに、生活習慣や食生活を見直し予防していくことが大切です。

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